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睡眠と歯科矯正

  • 歯に関する知識

睡眠が充分に取れなかった日には、頭がボ~として注意力や集中力が上がらないことは誰にも身に覚えがあるものです。

最近では、8割の人が自分自身満足した眠りをしていないと思っていると言われています。又、長すぎず短すぎず、1日6.5~7.5時間睡眠をとっている人が一番長生きしているという報告もあります。
ここ数年、睡眠時無呼吸症候群という言葉をよく耳にするようになりました。

無呼吸の原因の割合は、1.肥満・2.下顎後退・3.アデノイドの肥大・4.鼻閉となっています。

 

歯科矯正に関連する項目として下顎後退、鼻閉に注目してみますと下顎後退というのは、下顎骨の成長が不足している状態です。

出歯(骨格性上顎前突症)の方に多くみられます。骨格性上顎前突症は、上アゴの前方過成長や下アゴの劣成長のどちらかかまたは双方が骨格的に出歯の原因になる場合のことですが、多くは、上アゴの過成長よりも、下アゴの劣成長に起因しています。下顎後退(下アゴの劣成長)では、上向きに寝ると舌がのどの奥に沈下し、呼吸気道を閉塞しやすくなります。

 

 

鼻腔は、鼻の穴から続く上アゴの空洞ですが、ここは、上顎骨の構造から、上顎歯列(上アゴの歯並び)と大きく関係しています。(鼻腔の狭い方は、かぜやアレルギー等が原因で鼻粘膜が肥厚すると鼻の通りが悪くなります。)出歯や、デコボコ等の不正咬合の方は、上の歯が内方に寄って上アゴの幅が狭くなりがちです。矯正治療で上歯列を広げることにより、鼻腔が拡大され鼻腔通気量が増えるという報告があります。鼻閉による呼吸障害は不快感や血圧上昇をまねき睡眠障害をおこします。睡眠障害がもたらす不具合は、成人ではうつ病や心臓病の有病率を高めるとの報告があり、小児では成長ホルモンの分泌障害や成長発育、知能面の発達に関係するとも言われています。

以上のように、矯正歯科治療は顔面の成長を正常に導き、不正な成長障害を防ぐよう予防的な効果を期待するものですが、これからさらに全身との研究報告が期待されます。

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